空の果て星の息吹
もう・・少し


シャトル格納庫では第十次整備計画の再中だった。


白い流線型のシャトルに沢山の整備器材が付いている

ユイは、震えだし再度発作に襲われた・・・


そのまま、倒れこむ、そして大声をあげると、力を失った様に、ぐったりした。

西澤先生に電話をしようとする、とユイ、止めてほしいと、力の抜けた声で言った。


ユイはその場で暫らく、倒れていたが、やがて起きると、発射台がよく見えるとこに案内してほしいと、頼んだ。


そしたら、何かわかりそうだから・・・


つぶやいた。


力の抜けたユイを背中にしょいながら車に迎う。


『ありがとう・・・・』


ちぃさく呟いた声は、何となく懐かしい匂いがした。

ユイは、すごく軽かった。食事もあまり食べていなかったから、余計にそう感じた。


車に戻り、ユイとシャトル発信を見た、あの高台に行こうと決めた。


あそこなら、見えるから。

それと記憶を思い出すかもしるないから。


ユイは下を向き黙っていた

雲行きが怪しくなり、空には暑い雲がかかり初め、滲んだインク色の空が広がる

高台に着き、ユイとレンガ道を歩く。


シャトル発射台が見える場所のベンチに座る。


肌寒い風が吹く―――


街灯が柔らかな光を灯す。

ユイは今度は落ち着いていた――



ずっと、シャトル発射台を見ていた。


ユイは立ち上がり、話そうとした



強い風が吹き、言葉がかき消された――



長い黒髪が風にさらわれないように手で押さえながら


『もう一度言って?月夜野さん』


ユイは口に手を当てながら、小さい声で



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