空の果て星の息吹

記憶の壁

朝目覚めると、外は一面の銀世界だった。


雪は降っいたが、最近は降っても積もらないで、みぞれに変わる。


年々、雪の量が少なくなっている、暖冬というと言葉は良いが、要は環境破壊による、気候の変動であった

沖縄の珊瑚礁が海温上昇で白化が進み、さんごの墓場と化したのを初めとして、海洋に於いても変化が起きていた。


だから、雪が夜中のうちに降り注いで、なんか少しメルヘンチックな感情になっていた。


モニターを声で操作して、番組を変えると、サンタの衣裳を着た、美人芸能人とトナカイの格好をした、売出し中の、若手芸人が都内のイベントをすると、話していた。


今日はクリスマスイブなんだ・・・


何か世界から切り離されていて孤立してる印象を受ける。


今日はシンがユイを送っていったので、たっぷり時間はある。


ゆっくり、部屋の模様替えをするつもり。
読みかけのデジタルブックが山積になっている。


以前は本は紙を使っていたが、環境対策の一貫で、紙の本は生産されなくなり、今は、マイクロナノディスクをブックプレイヤーに入れると、映像が浮かびながら朗読する、デジタルブックに変わったのだ。

データを確認しながら、ディスクを外して、ブックプレイヤーを片付けた。


ソファーの位置やら照明の位置やら色々と替えてみる

片付けていてたまたま見つけて最近遊んでいない、携帯体感ゲーム機を久しぶり遊んだりした。



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