空の果て星の息吹

特別訓練

エデン行きのメンバーは通常講義と別に耐G訓練や宇宙用の特別講義がある事になる、その訓練等の結果、正式なメンバーが決まる。

シャトル発射時にかかる重力に慣らすために、耐重力訓練を初めとした、基礎体力訓練。


また一般教養として、宇宙科学、宇宙医学、軌道力学基本教養を学ぶ。


宇宙装機学部のみ、装機の操作訓練があり、通常より早く、擬似宇宙空間での訓練もある、練習用水中装機から、練習用宇宙装機を使う訓練になった。


涼子はエデン行きにかなり慎重になっていた。
以前から、夢見た場所ではあったが、不安もかなりある。


それはこちらも同じである1月の間、宇宙空間生活しなければならない。


無重力下と言っても中々、頭で思うほど、簡単ではない。


つまり、地球から出る事は重力という足枷から逃れるという事になるからだ。


当たり前の論理が通らないのだ、それは物を投げても落下はしない、上へ飛ぶとそのまま上がる。


それに慣れるのも大変である。


もちろん、共有語は英語になっているので、不安な場合はそれも勉強しなければならない。


僕にとってはそれは頭の痛い問題であった。


以前、涼子が携帯型自動翻訳機(トークライブ)を使いエデンで働かないようにね、と言っていたのを思い出して、思い出し笑いをした。
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