空の果て星の息吹
異常警告表示をクリアーにしていく。
耳障りな警告音もとりあえずは消えた。


『遠野・・完璧だな、、冷静で、パニックにならない・・・宇宙空間ではパニックになった者から、死んでいく・・・それを肝に命じていくんだ・・・』


『では・・・コンテナをこれから指定された場所に運んで貰う・・』


前方の暗やみから赤色の閃光と灯が見えた。


バランスを保ちながらコンテナを運ぶ。


コンテナは大小あり、うまく運べた。


『では・・・最後になる・・・・・』


教官の声が切れたと同時に奧のコンテナから、丸いボールの形をした機械が出てきた。


『これは、こちらで遠隔操作していて、2分以内に、このボール型の中央のボタンを押してもらう。』


操作をマニュアルで行いかつ、小さなボタンを押すのはかなりの苦労であるのはわかった・・・


ボールは小刻みに動き、中々、追い付けない。


気を抜くと、バランスが崩れてしまうから、モニター見ながら、ボールを追うのだ。


何度か掴む寸前までは行くが、それ以上はいかない。

『教官・・・ボールを止めるのに禁じ手はありますか?』


『いや、無いぞ、それがどうした?』 


『わかりました、なら、早く捕まえられるので・・』

回線を切ると、大小のコンテナをボールに送った。


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