空の果て星の息吹
装機が追い付かないのは、こちらよりも、ボールの機動性があるから。


たとえ、追い付いたとしても、ボールを動く予想はたてずらい。


しかし、それを逆手にとり、こちらから、動ける範囲を狭めてあげれば、残りの動ける範囲を限定でき、ある程度は予想できる、また大きなコンテナに隠れたら・・相手に見つからない。


コンテナを送る振りをして装機をコンテナの影に隠した。


ボールは案の定というか、近くを通ったので、捕まえてボタンを押した。


『良くやった・・遠野』 

教官室に拍手があがる。


僕は無事に試験を終えた。

無重力状態から解放されるとき、徐々に重力が戻つていき、身体が重く感じる。

全身に負担がかかり、圧迫される雰囲気を味わう。


試験から解放されたのを再度実感した。
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