空の果て星の息吹

試験結果

試験が終わり、暫らくはゆっくりとしていた。


涼子と食事にでかけたり、ユイとシンで図書室で話したり。


試験が終わり、三日目に事務局の電光掲示板に合格者の名前が掲示された。


ユイと一緒に見に行った。

掲示板には次の名前があった。




多田野俊英



八神涼子




佐藤景




北見伸一





遠野そら






ユイは僕の名前があって喜んだが、自分の名前は無かった。


作り笑いや言葉を見ていると切なくなる。


ユイは、あれだけ、エデンに行きたかったのに。


ただ、ユイにかける言葉を僕は知らなかった。


傍にいるのが辛かった。



暫らく沈黙が続き――



『遠野くん、、約束果たせなかった・・・夢、』 


ユイの言葉を聞くのが辛かった。


『夢はこれからだよ、研修は一月だから・・夢はその先だろ?だから・・・』


精一杯抱き締める。


『月夜野さん・・一緒に空へあがろう・・・僕はメールを使い・・色々、報告する、一月分、君の目になり色々、調べるよ。』


『だから、、、夢を諦めないで欲しい』  


ユイは俯きながら話を聞いていたが、やがて笑顔になった。


エデンの空に・・・



< 156 / 216 >

この作品をシェア

pagetop