空の果て星の息吹
『それでいいよ、僕は待つから・・ユイ』


ユイは頷いた。


僕はユイから、手紙を託された。


今の時代には珍しい紙で書いた手紙だった。


『アナログだから、手紙をある人に渡してほしいんだ、本当は自分で渡すつもりだったけど・・・行けないから・・・今回渡さないと多分、渡せなくなるから、、、お願い』


渡す相手は、この学園の大学院からエデンへ進んだ優秀な研究員、そして、ユイの幼なじみの棚橋幹也(たなはしみきや)


複雑な気持ちだった。


もう渡せないという言葉が気になったが、渡すことにした。


白金の月は眩しくて、そして気高かった。


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