空の果て星の息吹
涼子の周りには、人だかりが出来ていた。


涼子は愛想も良く、すごく暖かくて、まわりも明るくする、まるで太陽系で表すとエネルギーの源である太陽に思える、そうすると、俊英は・・気さくで彼も涼子と同じように周りを楽しくさせるから、イメージ的には2番目に大きい、木星

佐藤景はまだ、良くわからないけど、環境学部で非常に優秀で、愛想はあまり無いが努力家で、存在感は一際あるから、何となく金星

北見は、どことなく、クールなイメージから、海王星だと思う。


僕は多分、火星なんじゃないかと密かに思う。


そんな事を考えていると、棚橋幹也が笑顔でこちらに向ってきた。


『君が、ユイの話していた頼もしい騎士の遠野ソラ君だね』


棚橋幹也は握手を求めてきたので、同じく手を差し出した。


『騎士なんて、格好良いものではありませんよ、後向きで後悔ばかりの凡人ですよ』


『謙遜は良くないよ、君はユイが見込んだ男なんだから・・そんな訳がない、シャトル防衛の為に身体を張ってくれたお陰で、火星再開発は遂行されているんだから』


『それは月夜野さんのお陰です・・・彼女はあの戦いで記憶を失ってしまったから・・・』


『ユイからメールが届かなくて心配したんだ・・君が居てくれてユイは戻ってきたんだから・・・礼を言わないとね、ありがとう』


棚橋幹也は深々と頭を下げた、そこには変なプライドも無く、ただ幼なじみの事を思っての気持ちであり、それを見て、羨ましくも感じた。


それと比べると自分はちっぽけな存在だと思ってしまう。





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