空の果て星の息吹

学園祭当日

学祭まで、結構慌ただしく過ごした。


カフェメニューを考え、意見をまとめたり、カフェの商品を綺麗にカメラで映しデコレーション印刷をしたり。

教室の飾り付けを考えたり、レンタルユニホームを注文したり。


大変だけど楽しい時間であり、以前より仲間意識が強くなる。


生徒会副会長の尾方未来(おがたみき)とは特にそうで、今までは、真面目を絵に描いたような神経質そうな眼鏡美人なので、少し近寄りがたい雰囲気はあったが意外と冗談なんかも話したりお互いに好感が持てた

また、多田野俊英とも、準備をしている間に、科学雑誌で特集されていた、タイムマシン論議をした。
彼とは、考えが似ているのか話が合うのだ。


普段、中々話さなかったりするが、こういうときに、団結する事で、新しい発見があったりする。


また、ムードメーカーであるシンがメンバーに加わっている事で、クラスが和やか楽しく準備が出来たのもある。


シンはその場にいるだけで雰囲気が変わる貴重な存在だから。

  
カフェ『スターゲイト』は無事に開店をしたのだった

メニューも店名に因んで、宇宙を連想させる名前を付けた。
これは、シンのアイディアで、どうせなら、とことん宇宙に因んだ名前にしようとなったねだ。

ブラックコーヒーは(光を逃さないブラックホール)であり、ミルクティは(まばゆき光のホワイトホール)と赤毛のアンの様に形容した名前の商品だらけだ。

ユイのクラスの手伝いもしたので結局、勉強はあまり出来なかったが、中々楽しい経験をした。


白いワイシャツに黒いパンツのカフェスタイルの服装で、お客様を案内する。


コーヒーの匂いと甘い砂糖の香り。


来てくれる客層の大半が下級生で自分を除くであろうイケメンウェイター目当ての女子生徒が大半を占めていた。


午後になり、一息つきたくて、ウェイターを替わりユイの教室に向かった。
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