空の果て星の息吹
ユイはプラネタリウムの受付嬢をしていて、紺のスーツを着ていた。
普段よりも大人っぽく見えたが、軽く挨拶をすると、顔をほころばせていつものユイに戻る。


ユイと少し話ながら、部屋に案内された。


暗幕をくぐると、幻想的なBGMが聞こえ、天井に様々星々が見える。


星座の説明をユイのクラスメートがしてくれる。


自分も製作に参加したから余計にプラネタリウムが楽しく見えた。


見ていたら、いつの間にかユイが隣に来てくれた。

『ありがとうね・・・遠野くん、来てくれ』


『本当の星空は、神様ではないから創ることは出来ないけれど、、僕達は小さくはあるけど、この部屋に造れたからね・・・少し本物と違うとこもあるけどね』 

『そうだね・・・何か遠野くんと話すと昔を思い出すんだ・・・』


昔の思い出が何かは判らなかったけど、悪い気はしなかった。


伯父夫婦にも見せてあげたかった。


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