空の果て星の息吹
『俊英くん・・・』


幹也に俊英は薄く笑って答えた。


『棚橋さん、やはり貴男が止めにくると思いましたよ我が学園の主席の貴男が』

『そして、ソラ、君もだよ、学園の英雄と言われただけはある』


少しだけ哀しげな表情をしたが、直ぐに鋭い目線をして、こたらを見た。


『君は端末の履歴を消したつもりだが、北見くんが、再度プログラムを弄られるのでは無いかと、特殊の履歴解析プログラムを仕込んでいたんだ・・北見くんの装機にはそれが付いていて、そこから足跡を割り出した、そしてそれで、君が端末を使っていた事を確認した、それが確認できた』 

幹也が言い終わるのを俊英は黙って下を向きながら待っていた。


『そう、僕がやったんだ、もう隠してもしかた無いようだから・・・エデンを沈黙させ、地球と伴に人類は悔いを抱きながら死すべきだと思う』


『俊英・・・本気か?君一人の力で何が出来るんだ?人類を地球に閉じ込める?エデンを地球に落とすのか?』


俊英は冷ややかに笑いながら答えた。


『ソラ・・そんな事をしてもエデンはブロック毎に繋ぎ合わせた、ツギハギだらけの物だから大気圏でバラバラに分裂して燃え尽きる、少し残ったとしても、地球にはたいした被害は及ばない・・・』


『デブリハザードを起こすんだろ?多田野?』


北見が部屋に入り、俊英に問い、続けた。


『エデンには宇宙装機と高出力レーザーがある・・つまり、現存する人工衛星を破壊しつくし、デブリを増やした後に自らも爆破、周回軌道上にゴミをバラマキ地球から宇宙へ上がれないゴミの障壁を作る、これで人類は己が犯した罪を悔いながら地球と共に種を自滅させる』


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