空の果て星の息吹
僕らは、施設内のセンサー撹乱の為に、それぞれ別れて行動をした。


ただし、目的は一緒で最終的に、テロリストの入れたウィルスを外した、自分達の装機を使い、レーザーの破壊を第一目標にする。


僕らは火災警報の影響が効いてる間になるべく、装機格納室へ向かっていた。


しかし、どうにか格納庫へ入れたのは僕だけだった。

僕は、自分の装機をディスクを使い起動する。
ウィルスの影響は、こちらのワクチンが効いていて、問題なく起動した。


モニターに流れる数字の列を見ながら、やがて、微弱電流が流れ、人工筋肉が稼働する。


起動したが、屋外に出るハッチは官制室でロックか掛かっているので、自力でハッチを開けて、バーニアをふかし宇宙に出た。


高出力レーザーはエデンの頭上、格納庫とは対極の位置にある。


装機で物理的に破壊をすれば、人工衛星の壊滅は免れられる。


バーニアを噴かし上がっていく、幹也や北見は間に合わなかった、装機を使いここで食い止めないと。


外部通信が入る、送信先は中央官制室だ。


回線を開くと、モニターに俊英、いやオロチの姿が映る。


『ソラ・・レーザー砲を破壊するつもりか?』


『俊英・・・いや、オロチと呼んだほうがよいか?お前のバカな妄想のおかげで、僕の伯父は死んだ、都庁の職員も多数の死者が出た、更に血を欲するか?それを防ぐために・・・破壊する・・・』


『ソラ・・お前には、手を焼かされる、学園の時も此処でも、だかレーザーは決して破壊させない・・こちらには人質がいるからな・・・八神くんを初め、研究員の居る部屋へ火災時の二酸化炭素を流し込めば、職員は全滅だ・・どうするかな?ソラ・・・』


『オロチ・・・卑劣な』


バーニアの出力を下げて、レーザー砲の前で止まった大儀の為に、少数を犠牲にするような将軍の様な、決断は僕には出来ない。


地球とエデンスタッフの命の差は無いから、選べない本来なら、レーザー砲を破壊して未来を守るべきなのだが、それは出来なかった
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