空の果て星の息吹
モニター越しに、オロチを睨むが、オロチは動じないむしろ、オロチのサディスティックな高笑いが響き渡る。


『友達ゴッコは楽しかったぞ、ソラ、お前は素直で組し易かったからな』


『景、全世界へ回線を開け・・・ソラをレーザー砲で焼き切ってやる・・・』


『はい・・オロチ様』


景は通信回線を全世界に開いた。


オロチはレーザーの照準をソラの装機に合わせた。


『我々、黒き第三の月はこれから邪魔をする者に制裁をする・・歯向かうものには最大の恐怖をだ・・・』

『さらばだ、かっての我が学園の偽りのパートナーよ、永遠の眠りを』


レーザーの照準を合わせトリガーを引くが。


ソラの乗る装機の外装が少し赤く焼けただけだった。


レーザーの収束が弱く焼き切れはしなかった。


『何?』 


中央官制室が騒めき始めたオロチは激怒する。


『何故だ!!答えろ!!レーザーはどうしたんた!』

景が憎らしげに答えた。


『レーザー砲動力室に反応あり』


『くっ、ソラは囮だったか真打ちは動力室とは・・・施設を知り尽くしている幹也か・・・二酸化炭素を部屋に注入して、殺してやれ・・ゴキブリの様に死ね!』


回線を開いていたので幹也のお陰で免れたのを知り、物理的に砲を壊した。 


幹也が酸欠になる前に助けなければ、格納庫から装機で中へ侵入する事にした。

装機で格納庫から侵入するロックのかかった扉は装機でこじあける。


装機の稼働時間まで、余裕がある、しかし、涼子達オペレーターの安否が心配だった。


監視カメラやセンサー類を壊しながら幹也の動力室に進む。


暫らくすると、幹也が居るだろうレーザー動力室へ着いた。


動力室の扉を無理矢理開けると、床に倒れている幹也を助けあげ部屋を出た。


部屋を出ると、アサルトライフルを抱えた装機が立っていた。


モニターに通信が入る。
その声に聞き覚えがあった佐藤景であった。


『遠野ソラ・・此処で決着をつけよう・・・オロチ様の障害にならないように』


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