空の果て星の息吹
幹也を部屋の近くに起き、景と対峙した。


『エデンを落とし、デブリハザードを起こす事が、景の目指す理想の世界なのか?』


『人類は、種の限界を迎えている・・・これ以上の飛躍は、無駄にその毒を広げているに過ぎない!』


景がモニター越しに叫びながらアサルトライフルを乱射する。


通路の壁が弾で無残な姿をさらす。


弾を避けながら壁に隠れるあまり、ライフルを乱射すると壁に埋まっているブロック制御機能を止めてしかねないから、あまりにも酷い乱射を景は避けているようだった。


『人類は、ならただ滅亡を待つだけだといいたいのか?景!!』


『人類は、火星に新天地を作っても、その火種を無駄に火星へ拡大させるだけなら・・此処で終わりにすべきなのよ』


ヒートソードを間一髪で避けてブーストダッシュをして体当たりをした。


装機の上から押さえ付けた動かない様に上にのりあげた。


ヒートソードは床に刺さり装機からの通電を失い、冷めていった。


馬乗りになり、押さえ付けた、装機から出るように
言うが、景は降りようとはしなかった。


『人が人を神のように裁く権利は無い・・オロチはデブリハザードを起こした後どうするつもりなんだ・・無駄にテロという力で抑えているのが、君達の正義なのか!』


『オロチ様は、何も希望の無い私に未来をくれた・・それだけで、救われた・・・・・地球に閉じ込められたら人類は本気で地球を考えるから・・・』


『遠野くん・・・楽しかったよ・・・あの学園生活は偽りだったけど・・・それでも楽しかった・・・だけど・・・オロチ様の邪魔だけはさせたくない・・だから・・・』


景は出力を上げて、跳ね上がると、床に刺さったヒートソードを抜き、再度こちらに向かってくる。


人を殺したことはない・・

景の顔が浮かぶ。


殺されるのか?


死にたくない・・・


ならコロス???


どす黒い感情に支配される直前に、ユイの声が響いた

『夢に向かって一緒にいこう・・・』


ユイの直向きな瞳が映った

『ユイの夢を叶えなくちゃな・・・だから、負けられない・・・』


『攻撃は、最大の防御ってね・・・』

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