空の果て星の息吹
ただ、テロリスト側は1機で、こちらは2人いる。
数では勝っている。


医務室の扉を装機で壊すつもりの様だ、扉を無理矢理壊そうとしていた。


扉の左右に別れて、医療用のレーザーメスを握り締めた、メスの出力をMaxにして、装機の一点を狙うことにした。


山本の装機が扉をこじ開けて入ってきた。


涼子と二人で装機の顔にあるメインカメラにレーザーメスの出力を上げて突き立てた。


メスを突き立てると、火花が散る、何回もメスを変えながら何度もカメラに突き立てた。


山本はパニックをおこし、滅茶苦茶に操作をした。


消火器を使い、さらに泡を浴びせかけサブモニターをも潰した。


涼子と伴に、装機の間を抜けた。


まずは幹也と北見を助けだし、解放人数を増やして、テロリストを駆逐する。


倉庫を開けると、幹也と北見、オペレーターの数名が閉じ込められていた。


やっと、幹也と北見と合流できた、安堵をしながらも時間が迫っていたので、ゆっくりはできない。


北見は、装機のトラップが無事に作動できたのを喜んでいた。


『遠野くん、今の状況は?どうなっている?官制室は取り戻してから、オロチや他の者はどうなった?』


幹也は、テロリストを駆逐するのは今しかないと言いながら聞いてきた。


『オロチはレーザー砲の補修に出掛けた様だ、これから僕はオロチを追って中央区の無重力区画にある、レーザー砲機械室に迎う』 

幹也は頷きながら答えた。

『2手に別れよう、捕われた研究員の解放と、オロチ追跡の2班だ、ブロックを君達より知っている僕は解放側にいく、八神くんも装機は操れないから、北見くんと、遠野くんで、オロチを追ってくれ』 


北見と僕は頷き、オロチの所へ向かう。
行く前に、涼子に携帯を預けた、それは、官制室に入る前に、ユイに宛てたメールであり、保存してあったものだ。


『涼子・・もし僕が戻らなかったら、それをユイに送って欲しい、ユイがエデンに来る日に携帯からメールをしてほしい』


涼子は涙を浮かべながら受け取ると、抱き締め合った

『絶対に戻ってきて・・』

涼子の涙を指ですくいながら、頭を撫でた。


『戻ってくるよ・・・』




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