空の果て星の息吹
空を駆ける光
期末試験が無事に終わり、翌日の早朝、僕は月夜野ユイと待ち合わせをした。
シャトルの話をしたら、一緒に見たいと返信が来たからだった。
ユイとはバスの中で初めて会ってから暫く経つが二人で出かけるのは今回が初めてだった。
シャトルは早朝の6時に発射する予定だ。
いつものコンビニを待ち合わせ場所にして、二人で高台の公園までバイクを走らせた。
ユイは背中から手を廻し必要以上に力を入れて握っていた。
天気は良いが、非常に肌寒かった。
コンビニで買った、温かいお茶をカイロ代わりに高台の公園からは学園とシャトル発射台が良く見えた。
此処は僕がシャトルを見る隠れスポットだった。
まぁシンの請け売りではあったが。
シャトルの機体に徐々にランプが点灯する。
各機器が正常である証だった。
『朱鷺、今回は上がるかな??3回目だから・・』
ユイが心配そうにシャトルを見ていた。
吐く息が白く、ユイの白い肌は寒さで少し赤くなっていた。
『大丈夫だよ、3度目の正直だから・・・絶対にあがるよ・・』
発射台に最終拘束台が解除されジェツトが点火を始めた。
『3・・・2・・・1・・・ゼロ・・・』
カウントダウンと伴に点火幅が大きくなり、やがて轟音と伴に空に向かい上がっていく。
耳を押さえながら、白い煙を尾につけながら、重力に逆らい、飛んでいく。
空の果てにあるエデンに向かって。
二人は空を見上げながら、一緒に笑った。
やはり、此処が最先端の科学技術の固まりの場所であることを再確認したから。
エデンに一番近い場所にいるから・・・
ユイはいつの間にか興奮して握っていた僕の手に気付き、申し訳なさそうに離した。
柔らかい手の温もりが離れるのは少し淋しかった。
シャトルの話をしたら、一緒に見たいと返信が来たからだった。
ユイとはバスの中で初めて会ってから暫く経つが二人で出かけるのは今回が初めてだった。
シャトルは早朝の6時に発射する予定だ。
いつものコンビニを待ち合わせ場所にして、二人で高台の公園までバイクを走らせた。
ユイは背中から手を廻し必要以上に力を入れて握っていた。
天気は良いが、非常に肌寒かった。
コンビニで買った、温かいお茶をカイロ代わりに高台の公園からは学園とシャトル発射台が良く見えた。
此処は僕がシャトルを見る隠れスポットだった。
まぁシンの請け売りではあったが。
シャトルの機体に徐々にランプが点灯する。
各機器が正常である証だった。
『朱鷺、今回は上がるかな??3回目だから・・』
ユイが心配そうにシャトルを見ていた。
吐く息が白く、ユイの白い肌は寒さで少し赤くなっていた。
『大丈夫だよ、3度目の正直だから・・・絶対にあがるよ・・』
発射台に最終拘束台が解除されジェツトが点火を始めた。
『3・・・2・・・1・・・ゼロ・・・』
カウントダウンと伴に点火幅が大きくなり、やがて轟音と伴に空に向かい上がっていく。
耳を押さえながら、白い煙を尾につけながら、重力に逆らい、飛んでいく。
空の果てにあるエデンに向かって。
二人は空を見上げながら、一緒に笑った。
やはり、此処が最先端の科学技術の固まりの場所であることを再確認したから。
エデンに一番近い場所にいるから・・・
ユイはいつの間にか興奮して握っていた僕の手に気付き、申し訳なさそうに離した。
柔らかい手の温もりが離れるのは少し淋しかった。