空の果て星の息吹
どうにか、無事に初めての水中での実技講習が終わった。


一時間も居なかったのに、非常に空気や、解放された世界が恋しかった。


それと、後からわかるのだが、かなり肉体も精神も疲れるのだ。


終わってプール脇の休憩室で休んでいると、ニヤニヤしながら、シンと涼子が声をかけてきた。


久しぶりに見た涼子はどことなく大人っぽかった。


それは、大学部は制服ではなく、私服なので、今まで制服の涼子を見慣れていたせいもあるが、、私服が似合っていて、薄紫色のワンピースを着ていてフリルのスカートを履いていたからだ。


シンは先に実技を受けていたから、大変さを知っていて、からかいに来たのだ。

シンは黒を基調としたパンク服でチェーンやらチョーカーを付けていた、やはり私服は制服よりも解放感があって良い。


まぁ僕はというと、地味目ないつもの黒いカジュアルな服であった。


流行やセンスは何年間周期で回る様で、僕は現代の流行から、少しいつも遅れているように思える。


涼子の笑顔に救われて、疲れが取れて、二人と授業の進み具合やレポートの話し等をしながら何気ない世間話をした。


シンは最近、バンドを組んだ様で、これから練習との事で、別れた。


涼子と久しぶりに二人で海に行く事になり、スクーターに乗って海岸へ向かった

佐渡は島であるから、海に沈む綺麗な夕日が見れる。これは関東に居たときには味わえなかったから不思議だ。


涼子は相変わらず綺麗で優しくて・・・懐かしい思い出話をしながら、沈むまで居た。


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