空の果て星の息吹

優しい時間

久しぶりに会った伯母は少し痩せていた。


僕を迎えてくれるといつもの顔になってくれる。


今まであった学園の事や、伯父のことを沢山話した
実家にいるときは自分が伯父の代わりに、いろんな事を話した。


伯母とこんなに長く話すのは久しぶりにだった。


久しぶりの自分の部屋はやけに狭く感じた。


深夜になっても明かりが消えない街、東京。


この電気は原子力発電所から送られてくる。


今や関東の7割は原子力発電の電気になっている。


宇宙から見ると日本は光で全体がイルミネーションされている様に見えるらしい

つまり、電気の普及率が高く、端から端まで行き届いているのだ。


世界という中のアジアという地域の小さな小さな島国の日本


東京から星空を見上げると地上が明る過ぎて、隠れて小さな星々が綺麗に見えない。


佐渡と同じ空なのに・・・エデンもこちらからだと良くは見えない。


世界が悲鳴をあげているのに・・・何も変わらない毎日・・・


僕らは、火星再開発計画で世界を救えるのだろうか?

わからない・・・


第三の黒き月の様に・・・自己満足の改革と変わらないのでは・・・


たまに自身が無くなる時がある。


『ソラ・・お風呂沸いたから入りなさい』


伯母の声が聞こえた。


温かいお風呂に入ったら気持ちが楽になれそうだ。


僕には守るべき者が居る。
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