空の果て星の息吹

夏の終わりに・・・

夏休みは伯母とゆっくり貴重な時間を過ごしていた。

久々に勉強を忘れてゆっくりとしていた。


都会の夏は暑く感じる。
アスファルトに覆われた道路の照り返しに暑く感じた煩い蝉の声が聞こえて、佐渡との違いを感じる。


縁側で西瓜を食べながら蝉の煩い声を聞ききながら、伯母と雑談して、東京湾岸で行われる花火大会に行くことになった。


涼子とメールをして、一緒に行くことになった。


伯母は久々に出掛けるので妙にはしゃいで、淡い色の浴衣を着ていた。


こんなにはしゃぐ伯母は初めてだった。


涼子は途中の駅で待ち合わせた。


遠目から見ても、スタイルの良さがわかる。
綺麗な向日葵の浴衣を着ていた。


花火に向かう間、二人の話を聞きながら、幸せとはこういう事なのか?


何となく思った。


人混みで溢れる通りを歩きながら縁日が並ぶ通りを歩きながら、伯母が若いときに伯父に買ってもらったという、りんご飴を皆で食べた。


伯母は舐めながら、昔を思い出すと言っていた。


花火大会は、人混みに溢れていて窮屈ではあったが、凄く良く見える位置で見れた。


伯母の幸せそうな顔を見て自分も気持ちリセットできそうだった。


大小様々な色の花火が夜空にあがり、綺麗だった。


大好きな星をバックに綺麗な夜空に大小様々な華を咲かせていた。


花火の帰り道、涼子と世間話をしながら、途中で買ったタコの少ないたこやきを食べながら、口の中を軽くやけどしながら、ハフハフ息をいれながら、帰った。

伯母は久しぶりに歩いて疲れたみたいで早く寝た様だった。


一人、縁側で夜空の月を見た・・伯父の位牌を見ながら今日の花火の話をした。

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