空の果て星の息吹

授業風景

1限は機械工学の授業で僕は宿題の確認をする為に、教材用で配られたモバイルパソコンを開いた。


パソコンを起動し、教室の窓から、青く広がる空をどことなく眺める。


どこまでも青く澄んだ空を見上げてみる。


『ソラ・・・・』





『遠野・・ソラ』    


『こ・・・・える・・・・・・・ソラ・・・』



空を見上げていたら、名前を呼ぶ女性の声が聞こえた

その声は穏やかで、心に入り込むように思えた。


まわりに声の主はおらず、不思議な感覚になりながらも授業を受けた。


授業が終わり、僕はモバイルパソコンを閉じると、大きく欠伸をした。


声はあれから聞こえなくなった、あの声は何だったんだろう?


不思議に思いながら、シンと購買で買ったパンを屋上で食べた。


焼きそばパンを頬張りながら、ふと先程の声の話をした。


シンは笑いながら、誰かに惚れてるんじゃないか? とからかいながらも、もしそれが本当なら、誰かの心の声が響いたんじゃない?と付け加えた。


シンと世間話をしながら寝転がり空を見上げていると

そこへ、多田野俊英がやってきた。
俊英の真面目すぎる雰囲気がシンはあんまり合わないみたいだ。


シンはあまり、俊英とは会話をしなかった。


俊英と話ながら、いつしか昼休みは終わって、授業に戻った。
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