空の果て星の息吹
第七章

革命の足音

悠久祭も終わり、僕達はまた授業に追われる毎日を過ごしていた。


授業も専門項目が増えていく、最近は毎日、図書室にいるか、シミュレーター室にいる。


宇宙装機の実技授業もレベルが上がっていき、シミュレーターで居残りをする事も多かったからだ。


残るときはだいたい、ユイと居残るのが多い。


閉校のチャイムが鳴る。


『このプログラムを変換してみたらどうかな?』


『そうだね・・・この辺りから変えないとね・・』 

小さなモバイルパソコンの薄型モニターを指でなぞりながら、変更点を詰めていく。


今日は普段よりも遅くなり、閉校時間が大分過ぎてから部屋を出たので、廊下は電気が消えていた。


二人で話ながら歩いていると、屋外で何やら機械の様な動く音がした。


僕達は不審に思いながら、屋外に出ようとすると、急に緊急サイレンが鳴り響く・・・

『緊急放送です、緊急放送です、自衛隊駐屯舞台の陸上装機が、何者かに奪われました・・・繰り返します』


屋外を見ると、迷彩塗装された陸上装機が2機アサルトライフルを抱えて立っていた。


『テロかもしれない』


『陸上装機は自衛隊の所有でしょ、そう簡単に』


ユイは動揺しながら話す。

『自衛隊に先導者がもしいたらどうする?』


『元々、陸上装機は対テロ用だった・・・それがテロ側に回れば・・・』


屋外の2機は動きながら学園を封鎖させようとしているのか動く。


『何で?この学園が狙われても・・・』


『もし、第三の黒き月なら、狙われるかもしれない、彼らは火星再開発には反対だからね・・・だとしたら奴らは陸上装機を奪いシャトル及び施設を破壊する』

『シャトルをやられたら・・・・』 


いてもたってもいられなくなった。


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