空の果て星の息吹

装機V/S装機

僕達はプールの窓を壊し、外に出る。


訓練用装機の起動時間は内臓電源でハイパワーで50分・・・省エネモードで140分

屋外に出ると、自衛隊の車輌が潰されていて火にまみれていた。


銃撃戦の跡があり、何名か隊員が死んでいた。


『何で人が死ぬんだ・・・・・・くそっ!』


『月夜野さん・・・彼らはシャトルに向かうと思う・・・走らなきゃ・・・間に合わない』


『でも、装機の内蔵電池残量から、難しい・・・陸上装機なら足にローラーが付いていて、走れるがこちらには無いから』


『確か屋外運搬用のトラックがあったはず・・・』


ユイが答えた。


『わかった・・・確かこの先に・・・鍵はボックスにあるから』


屋外練習用の運搬用トラックを見つけて、2機の装機を乗せて、走らせた。


ユイは装機に乗ったままで僕は運転した。


車の免許を一応持っていたのだが・・・トラックは初めてで、かなり蛇行しながら向かう。


所々で散発的に銃撃戦があり、爆音が聞こえる。


逃げ惑う生徒や教師もおり、自衛隊員が避難誘導している。


シャトル発射代と格納棟が見えた。
幸いまだ破壊されてはいないが・・・


銃撃の音は近くに聞こえていた。


僕は舗装されていない近道に入る、車が揺れるが、時間が稼げる。


ユイにすまない、と思いながらも・・・揺れながら進む。


やがて悪路を抜けると、シャトル格納庫前に出た。

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