ユピテルの神話
†心の一部なんだよね?
†心の一部なんだよね?
「…あ、もう一つ疑問があった。コンの事…」
『――俺の事ッ?』
「そう。犬竜はさ?主の心の一部なわけじゃない?コンは、あたしの心の一部から生まれたよね?卵で。」
『そうだぞッ!』
「…んーー。」
『…なッ…なによッ。』
「…ユラとロマ。植物たちの命を大事にして、優しくて…。皆の事を想っていて、二人のお話は似てたじゃない?」
『…んーまぁ、似てたかな?』
「…それに、エマとオリペ。二人はさ、きっと雰囲気そっくりよね?しっかりしてて、気高くて。寂しいのに、明るく優しくて…。ねぇ?」
『…あ~、そうかもなッ?なんか「ツン」てしてるかんじー。…って、何が言いたいのさッ。』
「…んー、何でだろ。あたし、コンと似てる!?あたし、こんなに口悪くないし…、こんなに食いしん坊じゃ…。…えー…似てないよねぇ?」
『…ちょっとぉ…』
「……えー…、あたしの心?」
『…う~…――特別なんだッ、きっとッ!そうだッ、俺は特別変異なんだッ。』
「……突然変異、ね…?」
『そぉッ、それッ!』
「…えー?」