ユピテルの神話


『オリペ言ってたもんねッ。シンイキにずっと在った花のー、エマが宿った体のー?スゴイ蜜だからー?魔法の力がスゴイ強い。ユラとエマの想いが、いっぱいッ!従って、ハルカのがズルいッ!』

「…そっか…、言ってたね…。願いを叶える花。人々の争いの種だったって。だからエウロパの山への道を、森の主のおじぃちゃんが守ってるって…。」

『そうッ、ソレッ!』


「…あたし、スゴイ物貰っちゃったんだ…。いいのかな…」

『いいんじゃんッ?ちゃんと試練したしッ。エマがくれたし。狼は超~怖かったしッ!』

「…うん…」


『…なんか~、この世界で、今一番…。……ぁ。』

「……な、何?」


『…大事な事、今思い出した…。忘れてた…。コレをハルカに言うんだった…』

「…何!?」


『…この世界で~、今一番にユラやエマに近い力を持ってるのは、ハルカなんだってッ!』

「…ぇ?……えぇえぇ~ッ!?」


『だから、ハルカの羽根…、魔法の調子はどうぉ?大丈夫?って、オリペに聞かれたんだったッ!……えへッ?』

「…えへッ?じゃないっ!順番が違う!!」


『…スゴイよな~ッ?…あ?ハルカの生命力である魔法の力をカテにして生きる俺様って…』


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