ユピテルの神話


そんなある日です。


「ひとつ位…自分の願いを僕に打ち明けてはどうですか…」

ポソッと、そうロマに問い掛けた事があります。


「…それはルール違反だよ…」

ロマは苦笑を漏らしながら、僕に返しました。


僕はそんな彼が好きでした。



彼が居る限り、
彼と共に彼の村を守ろうと、
そう思えました。


彼が居る限り…


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