生意気な義弟
「それがお前の答えなんだな」
「………」
「お前は俺が誰と付き合っても何も思わないんだな。」
いや、嫌だよ。だけど…
「俺は、嫌だけどな。お前が誰かと付き合うなんて。想像するだけでもごめんだ。」
「………」
「だけどお前は、違うんだろ。」
空の言葉が私の心に突き刺さる。
いいに決まってる、だって空は弟だもん
「……わかった、もう何も言わねーよ。困らせて悪かったな。」
「…空!」
なんでかわからない、だけどキッチンから出ようとする空の手を掴んだ。
私は我儘だ、さっきはこの手を私から離したのに
「…わりぃ、触んな。」
「!」
拒絶された、空に…
空は私の手を振り払い、部屋に戻ってしまった。
なんでこんなに涙が出るんだろ。
なんでこんなに胸が痛いんだろ。