生意気な義弟
「うん、なんとなくわかってた」
そう言って、高原君は頭を撫でてくれた
「ごめんなさい、私…」
「もういいよ、そんな顔されたら辛くなる。」
「高原君…」
「いつでも話聞くから。だから、彼女になれなくても友達にはなってくれる?」
高原君は優しい笑顔で言ってくれた
「私がお願いしたいよ」
なんでそんなに優しいの…?
「ありがとう、ありがとう」
泣きじゃくる私の頭を撫でてくれる高原君。
「なんか妹できたみたい」
「あは、高原君がお兄ちゃんって最高」
ありがとう、高原君。好きになってくれてありがとう。
大好きの形は、違うけど…私は高原君が大好きです。
「茜、なにかあったかは聞かない。でも泣くくらい辛いならちゃんと言えよ。相手に。」
「高原君…」
気がついていたの…?
「ほら、もう帰れ。」
ありがとう、高原君。たくさんありがとう。