俺様VAMP!
思わず、赤面して。
思い出したかのように、首筋を擦る。
赤くなるくらい…感触が消えるくらいに、ゴシゴシと、強く。
いくら6人しかいないからって、不必要な接触は、絶対に危険………
………ん?
え?!
「6人?!」
内装も外観と同じく、レトロな風情がある。
広い玄関ホールを歩きながら、私は慌てて斎さんを見上げた。
斎さんは、キョトンとした顔で、私を見下ろす。
「そう。ここは特待生が入る特別寮だから。各学年に2人だったでしょ。特待生枠」
………あ!
そ、そうだ!!
そうだった!
クスクスと斎さんが笑いながら、私の頭を軽く叩くように…宥めるように、撫でた。
ドキリ、と。
…何故か、心臓が、跳ねる。
……?
何だろう、この…動悸。