俺様VAMP!
「…………何?」
え。
ようやく開いた、ドアの隙間。
明るめの茶色い…髪をした……人が立っていた。
ふわふわした、髪。
緑がかった、瞳をして。
ちょっと華奢な感じの……。
……男の子。
すごく、整った顔立ち。
でも、すごく不機嫌そうに。
「え………!?」
「…………ああ。……同じ学年の……特待生」
ふぁ、と欠伸をしながら、よろしく、とのっそり手を差し出される。
「え、ええええ?!」
お、女の子じゃないの?!
女の子じゃないの?!!
同室っていうから、てっきり女の子だと………!!
え?!
この鍵もかからないような、ドア一枚隔てて、男の子と、…生活するの?!
「…う、…うそぉ………!」