俺様VAMP!
……絶対、仲良くしたいって思ったのにな。
…女の子だって、思ってたのに。
…男の子だった…。
…めちゃくちゃ、綺麗な顔をしていたけれど。
しばらくして。
ソファの上で蹲って落ち込んでいると、トン、と軽くノックがした。
今度は向こうから。
「……は、はい」
「…起きてる?」
のんびりとした声が、ドアを隔てて響く。
……そりゃ、まだ昼間ですから…。
「…お、起きてますよ…?」
「…開けてもいい?」
「あ、はい」
慌てて、ドアに歩み寄るまでもなく、遠慮なくガチャリとドアが開いた。