新婚生活【被害妄想彼氏 番外編】
「実家…遠っ」
実家は駅が六つ離れている。
財布を持って出るのを忘れたので、電車も使えないし。
私はサザエさんか。
「真知子ちゃん!」
あっ!追いつかれた…
「何やってんの。帰るよ」
修司くんは私の腕を引っ張って歩きだした。
「真知子ちゃん、最近どうしたの?」
「え?いつもと変わらないけど」
修司くんは立ち止まった。
「もし…もしさ、
子供を産む事に不安があるんなら……
俺、出来るだけの事するつもりだから。」
「…………え?」
「俺、真知子ちゃんと俺達の子供を絶対守るから。
……約束する。」
…………修司くん。
ヒュルルルルルル……
…ん?何の音?
ゴンッッ!!
飛んできた野球のボールが修司くんの後頭部を直撃した。
ゴォオォオン!!
その衝撃により、修司くんの頭が私の頭にぶつかった。