空〜先生の夢 私の夢〜
第2章 信じる事の大切さ

私が出来る事



「 えーこの72ページを…渡辺さん呼んで下さいー。」




課外が始まって、二週間たとうとしていた。



うちのクラスのクーラーが壊れたらしく、
みんなが左手にはうちわ、右手にはシャープペンだった。



授業は科目選択のため、色んなクラスの人が集まっていた。



私は真奈の隣に座って、前の席には合宿から帰ってきた高と、友達の雄太って人が座っていた。



「なんでこんなに暑い教室に居なきゃいけねえんだよ!他の教室使えば良いだろがあ〜。」高は後ろ振り向いて言ってきた。


「今、他の教室全部ワックス掛けしてるから使えないんだって。」
私は仕方ないよ〜って小声で言った。




「ほら、そこ ぶつぶつ煩いぞ!高、次のページ読め!立って!」




あんなでかい声だから聞こえるのも
当然だよ。しかも立って読まされてるし。




ここのところ、全然遊んでない。
真奈と私の家で勉強して寝て…の繰り返し。



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