空〜先生の夢 私の夢〜


「チータだ!お前の準決勝、見てたぜ!
女子サッカー部がお前を見て、何とかしてでも入部させようって大騒ぎだったよ。」


サッカーの天才少年の高(たか)が、
芝生の草をむしりながら言ってきた。


私がサッカー部……




「ダメダメ!!絶対に入らないって言ってよ?今だにパスされても、変な方向に行くんだから。シュートしか、まともに出来ないのに。」




高がむしった草を投げてきた。




「お前は、チータ越えてるから、真っすぐしか走れないもんな!」




「ふざけないでよ〜!馬鹿〜!あ、うちの隣にいるのは、友達の」




「真奈さん、だよな?」





真奈は体育座りで、キラキラした目で
高を見ていた。



「はい!真奈です!空の親友で
バスケ部の部長やってます!誕生日は…」




真奈は長々く高に自己紹介をしていた。



< 66 / 166 >

この作品をシェア

pagetop