空〜先生の夢 私の夢〜



相手は、2年生。だから負けてられない。
いくら、私たち年上だからっていっても遠慮しない事は知ってる。





クラスの応援は始まっていた。
緊張する決勝。
聡先生はボールを回しながら
「決勝を始める。正々堂々と闘うように。」そう言って、ボールを地面に置いてスタート地点まで転がした。




じゃんけんで私たちのチームから、ボールを蹴りだして良い事になった。





「じゃあ、決勝を始める!」
『ピー!』





笛の合図で、いよいよ決勝が始まった。
決勝までの休みがあったから、チームみんなの体調がよかった。




「パス!」
「あ!真奈はあの背番号6番の人に
ついて!」
「はい!空 ボール!」




声をかけながら、ゴールに近付いてゆく。




「空シュート!!!!!」
ボールを蹴った。







でもキーパーがボールを取ってしまった。




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