空〜先生の夢 私の夢〜



お前は、ハッキリ言う所だって、
良い意味で 変えてくれれば、
いざという時に伝わる。




確かに学校はつまらないと思う生徒は
いるのは普通だが、




俺は、この高校で色んな事を学んでほしい。勉強だけじゃなくてな。




お前だって、きっと良い所があるはずなんだ。




人の事憎んだって、自分に返ってきてるだろ。校則は破るし、停学何回目だよ…。




誰にだって良い所はある。
周りから見たら、たいして目立たないものでも、その人だけにあるんだよ。




世界にたった一人にしかない、ものが。


それで、いつか誰かを救う事ができる。




お前には理解できないと思うけど。


だから、二度と空も真奈も、このクラスも
俺も鷹也や先生方に…二度と傷つけるような事すんじゃねぇ。」





みんな、先生の言葉に静かになっていた。


真奈は、私の手を強く握っていた。




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