メール女【被害妄想彼氏 番外編】
「あぁ!俺の目覚ましが!!」



明宏が目を覚ました。



「慎ちゃんがやったんだよ!」



「慎一くん!何てことしてくれたんだ!!」



明宏はメガネをかけて俺に怒った。



「じゃあ隣で寝んなや!」



俺は明宏に枕を投げつけた。




「あ、慎ちゃん。
そんな事よりお願いがあるんだけど」



頭の切り替えが早い裕貴は、目覚ましが壊された事など忘れてしまったかのように話した。




「………なんやねん?」




「今日合コン行くんだけど人数足りないから来てくんない?」




…………は?



「明宏誘えや」



俺はあんまり合コンとか興味ないしな。



「明宏くんはすでにメンバーだよ」




…………。



俺は明宏の方を見た。



「合コン、初体験です」



明宏はメガネを上げ下げしてそう言った。



「そんなん聞いてへんわ!」



俺がそう言うと明宏はビクついた。



確か明宏は女が苦手だったはずじゃ…。



「告白するんだって」



裕貴はそう言った。



「克服やろ!」



アホばっかりか、ここは。
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