空と太陽【被害妄想彼氏 番外編】
「………。」
修司はまだ寝起きで頭がハッキリしない様子だ。
あたりをキョロキョロしながら、頭をボリボリとかいている。
「パパ。
目覚めないなら、これ。」
太陽は今ドキ、ラジカセを取り出し、
再生ボタンを押した。
チャンチャラン
チャンチャラン
チャチャチャチャチャーンララン♪
流れたのは、ラジオ体操第ニ。
「はっ」
修司は自分の上に乗っていた空を抱きかかえて立ち上がった。
空を自分から降ろし、
ラジオ体操を始めた。
修司は腕を大きく振り、元気よく体操をしている。
ラジオ体操が終わった修司は、さすがに目が覚め、二人と共にリビングへと向かった。
「てゆうか、ラジオ体操で目覚めるとか
古典的だな……」
リビングで朝食の用意をしていた真知子がボソッと呟いた。
どうやらリビングまで音が聞こえていたらしい。