どっちが先生?



「菜月負けるな」


「えっ?」


「自分に負けるな。
これからずっと俺が
菜月を支えるから」


先生はそう言って
もう一度あたしを
抱きしめてくれた。


あたしは何度も頷いた。









──先生を信じる



あたしはこの時決めた。




そして、



本当の自分に戻る



そう決心した。




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