ハロー グッバイ ハロー
「あの、」
「あ、ちょ、隠して」
「は?」
と、春木くんのでかい体があたしの後ろで縮まった。
隠れられてないと思うけど。
いったい誰から見つかりたくないの?
なんとなくわかった。
こちら方向に向かって歩く、女子たち。
「あれ。春木ー! 偶然だね」
「うちらに会いたくなったとか? キャハハ」
「あいかわらずかっこいー。抱いてー。てか」
「「「どちらさま?」」」
女子三人の視線があたしに集まる。
「えーと」
なんて言ったらいいのか。
あたしは春木くんを見つめた。