ハロー グッバイ ハロー



「ね、ねこが」


「うん、わかってるよ」


「車近づいてる。ひかれちゃう…」



車が通りすぎるところをあたしは見てられず目をつむった。


春木くんはどうしてあたしを止めたの…



「お前の足じゃ、お前が車にひかれてたつーの。ばか」


「猫…」


「だいじょうぶ、だから」


ぽん、とあたしの頭を撫で付けて、春木くんが向かったのはさっきの猫ちゃんのところ。


連れてきたのは、さっきの白い子猫。


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