ハロー グッバイ ハロー



引っ張って走ってくれているのは春木くん。

春木くん、で。


後ろを追いかけてくる警官とだんだん距離が開けてく。


春木くんから逃げていたことも忘れて、あたしはほっと息を吐いた。



そして走り終わった時には春木くんちの家の前。


お互い肩で息をする。

まだ息を切らしながら、春木くんが言った言葉はこれだった。



「あんた、とろすぎ…」



かっちーん。

またこいつはこーいうこと…!



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