ハロー グッバイ ハロー
「ちょ、ちょっ、ちょ!」
あたしは春木くんの背中を追いかけた。
「置いてかないでよ。せめて職員室までは連れてって!」
あたしは春木くんの前に回って、両手を合わせた。
見上げた春木くんは心底面倒な顔をしている。
「あー…」
「やぁ、素敵な女の子。それと男の子おっはよー」
あたしと春木くんのにらみ合いに乱入してきたのは、髪が明るい、いかにも遊んでそうな男の人。
ぴ、ピアスの穴、いくつあいてるの…!