ハロー グッバイ ハロー


春木くんの視線が痛いんですけど。



「こんなかんじ…?」



あたしは多少控えめに答えを書いて掲げた。


だって春木くん、鬼のような形相で見てくるんだもん。



「へ~。ふーん。あっそう」


「ど、どうしたの、さっきから」


「ん、いや。なんでもない。さんきゅ」


「そ?」



それから、春木くんがテスト当日の午前三時まで勉強していたのを、あたしは知ってる。


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