ハロー グッバイ ハロー



…………






「…俺は行かねぇぞ」



学校での帰り道。
ずっと黙っていた春木くんがぼそり、とつぶやいた。


いきなりでなんのことかわからず、あたしは目を点にする。


あたし春木くんとなにか約束してたっけ? とハテナを浮かべた。



「あさってのことだよ。俺、パス」


「えぇっ。どうして」



前を歩く春木くんの背中に、問い掛けた。



「その日はそんな気分じゃねーし。だいたい俺いなくてもいいじゃん」


「でもクラスでだよ? 春木くんも強制参加だよ」


< 70 / 74 >

この作品をシェア

pagetop