ハロー グッバイ ハロー
…………
「…俺は行かねぇぞ」
学校での帰り道。
ずっと黙っていた春木くんがぼそり、とつぶやいた。
いきなりでなんのことかわからず、あたしは目を点にする。
あたし春木くんとなにか約束してたっけ? とハテナを浮かべた。
「あさってのことだよ。俺、パス」
「えぇっ。どうして」
前を歩く春木くんの背中に、問い掛けた。
「その日はそんな気分じゃねーし。だいたい俺いなくてもいいじゃん」
「でもクラスでだよ? 春木くんも強制参加だよ」