恋する俺サマ先生

第四章

１３．過去の記憶

「あっ、待って…」




ーーバシャンっーー




いたっ…





私は桜の花びらを掴むのに必死で、桜の木の近くに流れている小川に足を挫いて転んでしまった。







「おい、大丈夫か？」





そう言って、見知らぬ男の人に手を差し出された。






水に濡れて服がビショビショになった私を優しく微笑んで川から引き上げてくれる。






「こんな所にいたら風邪引くぞ？ほら、これ」