恋する俺サマ先生






そう言って私に桜の花びらをくれた。






その桜の花びらは五枚きちんとついていて、とても綺麗だった。






「あの…もらってもいいんですか?」







その男の人は優しく微笑むと風になびく私の髪の毛を大きな手で押さえてくれた。






「花びらが欲しかったんだろ?お前にやるから、もう川に落ちるなよ…」








男の人はそう言って、立ち去っていった。












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