恋する俺サマ先生
「えっ…え?」
私はワケが分からないまま、先生に背中を押されて靴箱から遠ざかった。
「もぅ、いきなり何するんですかっ!」
「悪かったよ…だって仕方ないだろ?帰ろうとしたら、アイツ等に捕まっちまったんだらさ…」
先生、言い訳してる…
っていうかさっき、どうしてあんな喋り方してたんだろう?
ちょっと、聞いてみよ。
「あの、なんでさっき敬語使ったり、いつも俺なのに僕って言ったんですか?」
私は気になっていたことを先生に尋ねてみると、先生は何故か少し、顔を赤く染めて恥ずかしながら、自分の頭を掻いた。