恋する俺サマ先生
「ちっ、違います…昔のことを思い出しちゃって、そしたらまた涙が込み上げてきちゃって…すみません‥」
ギュッ……。
えっ?
先生はいきなり、私を自分の胸に抱き寄せてきた。
「結衣…」
ードクンー…。
「…俺に話してくれないか?…お前が苦しんでる理由を少しずつでいいからー‥」
…コクン。
私は少しためらいがあったものの、黙って頷くことにした。
先生になら、もうあの日のことを話してもいいよね…。
こんなに心配してくれてるし、迷惑かけてるもんね。