恋する俺サマ先生
私は今まで泣いていた涙を拭き取り、一つ大きく深呼吸をして、あの日のことを話し始めた。
「…私は中学生の頃、ある男子達から言葉のイジメを受けていたんです。」
「最初は些細なイジメだった…。だけど、だんだんとエスカレートして私は耐えられなくなって、先生、親、友達といった人達に相談したー‥」
先生は私が話している間、ずっと真剣に聞いてくれていた。
そんな小さな気遣い、優しさに心が温かくなった。
「…でも、相談した人達はそれを聞いて特に何かする事なく、私が卒業するまでそのイジメは続いた。」
「私は一番信頼している人達に裏切られたんです。だから、もう誰かを信じることを止めた。信じなければ、自分が苦しむことないと思ったからー‥」