恋する俺サマ先生





私が話し終わると、しばらく沈黙が続いて最初に沈黙を破ったのは先生だった。





「ごめん。俺、何も気づいてやれなくて…ごめんな?」





いつもでない先生が弱々しく語る。




そんな予想外の言葉に、胸の奥がギュッと締め付けられた。





「…大丈夫。お前のことは俺が守る…そして絶対に裏切らない。結衣、他のヤツが信じられないなら俺を信じろ!!…お前は俺が支える」






先生ー…。




私は先生の強い思いに心の奥が熱くなり、今まで過ごした日々のことを思い出した。





初めて先生に会った時、私に何回‥何十回話しかけていたこと…





いつも、心配してくれたこと…






ピンチの時は必ず助けに来てくれたこと…












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